還暦を過ぎても健康でいられる秘訣

宝塚と聞くと宝塚音楽学校や宝塚歌劇団を連想する方は多いのではないでしょうか。
そして、宝塚のトップスターと呼ばれる方たちは退団後も女優として活躍されているケースが目立ちますよね。
あなたも一度はテレビ番組やインターネットで元宝塚の女優さんを見て「キレイだな」とか「若々しいな」と感じたことがあると思います。
そんな宝塚歌劇団は規律が厳しいとよく言われますよね。
ですが、厳しい世界だからこそ、トップスターに輝いた方たちは長く活躍できるのかもしれません。

とはいえ、そういう世界ですから、精神的にも肉体的にも健康でないといけません。
そこで、宝塚のトップスターがいつまでも健康で若々しく見える秘訣を、元宝塚で現在は女優として活躍する平みちさん（以下平さん）の事例とともにご紹介します。

１、朝からうなぎを食べる

突然ですが、あなたは朝食で油物をよく食べますか？おそらく、答えはNOという方が一般的だと思います。
しかし、平さんは宝塚時代、朝からお肉やうなぎを食べていたそうです。
普通の方は、朝食に脂がのったうなぎやジューシーな肉汁のステーキが出てきたら、胸焼けしてしまうかもしれませんね。
でも、平さんは毎日身体をつかうお仕事だからと、朝からお肉やうなぎを食べて体力をつけていたのです。

もしかしたら、ご存知の方も多いかもしれませんが、うなぎは栄養成分がとても豊富な食べ物です。
事実、うなぎには魚肉に含まれるタンパク質に加えて、ビタミンA・ビタミンB群・ビタミンD・ビタミンE・DHA（ドコサヘキサエン酸）・EPA（エイコサペンタエン酸）・カルシウム・亜鉛といった栄養成分が含まれています。

こうした名前を聞くだけでも健康に良さそうと思えますよね。

これまでの記事でもお伝えしてきたように、ビタミンは体の各機能を調節する役割があります。
そして、骨をつくるために必要なカルシウム、細胞の生まれ変わりや新陳代謝に必要な亜鉛。
さらに、記憶力や視力の回復作用があるDHAに血液の流れを良くするEPAまで含まれていますから、うなぎは健康食品と言えますね。

何だかうなぎのことばかり話していると、うなぎが食べたくなってしまいますね。

ただ、宝塚音楽学校に通っていたときは、うなぎ以外によく食べていたステーキ肉やニラの臭いが残り、着付けなどでよく周りから臭いを指摘されたそうです。

よく接客業の方は臭いが残らないように、仕事前に餃子やニンニクを控えるのが一般的ですが、平さんにとっては臭いを気にするよりも体力の方が大切だったのでしょう。

こうした食生活のおかげもあり、平さんは約１６年に渡る宝塚生活の中で休むことなく舞台をこなしてきたと言います。
ちなみに、誤解のないように申し上げますが、朝からうなぎを食べる＝健康になれるということではありません。
あくまでも、朝からお肉やうなぎを食べることで、体を動かすためのエネルギーを蓄えることができるという意味ですから注意してくださいね。

２、就寝は２０時！

さて、朝食からお肉やうなぎを食べていた平さんですが、食事以外にはどんなことを心掛けていたのでしょうか。
「トップスターならその辺りもきちんとされていたんだろうな」という想像は容易につきますよね。

平さんは宝塚音楽学校のときから、食事をしっかり摂るのはもちろん、充分な睡眠もとっていました。
大体何時間くらい寝るのか尋ねてみたところ、なんと２０時には就寝していたそうです。

２０時といったら子どもが寝る時間ですよね。これには驚かされました。

でも、その当時は現代のように携帯電話やスマートフォンもありませんでしたから、翌日に備えて早く寝る習慣がついていたそうです。
そのため、用事があっても平さんの家には２０時以降電話するのはNGだったのです。
音楽学校は朝６時半に行って掃除をしなければいけなかったので、早起きが当たり前だったため、必然的に就寝時間も早くなり２０時には寝ていたというわけです。