中高年に警告!? 本当にある「いつのまにか骨折」のエトセトラ
中高年の方に多い「いつのまにか骨折」という現象をご存知でしょうか?
「いつのまにか骨折」は、転んでもぶつかってもないのに「いつの間にか骨が折れていた」という名前の通りの症状のことです。
ただ、みなさんもご存知の通り、骨は本来は簡単に折れるものではありません。
しかし、骨粗しょう症など骨密度が低下してしまうと
「腰をまげる」といったような日常生活程度の衝撃でも骨が押しつぶされて「いつのまにか骨折」をしてしまいます。
そこで今回は「いつのまにか骨折」と「骨粗しょう症」についてお伝えしていきます。
①いつのまにか骨折の主な症状
「圧迫骨折」とも呼ばれるいつのまにか骨折は、骨折した時に痛みを感じないことが多いです。
長期にわたり骨折に気がつかず、別の病気で通院したときに発見されることもあります。
また
・慢性的な痛みが続く場合は、骨折の際の破片が神経に触れている
・食欲不振が長引くなら、骨折により内臓が圧迫されている
など、骨折したときに痛みは感じていなくても不調が出る場合があります。
このような不調が続くようであれば病院に行った方がよいでしょう。
②いつのまにか骨折を予防するには
「いつのまにか骨折」を予防するには
・栄養の摂取
・運動
の2点が大切になってきます。
骨を丈夫にしたいからといって、骨を作る栄養素をたくさん摂ればよいというわけではありません。
運動して身体に負荷を与えないと、新しい骨はなかなか作られないからです。
ここで、栄養の摂取と運動について具体的にみていきます。
栄養の摂取
「いつのまにか骨折」を予防するのに摂取したい栄養は
・カルシウム
・ビタミンD
・ビタミンK・
・タンパク質
・鉄分
など、骨を強くする成分とと筋肉を強くする成分両方になります。
運動
「いつのまにか骨折」を予防するのに取り入れたい運動は
・ウォーキング
・背筋のストレッチ
・アキレス腱の運動
などです。
もし体力に自信があるようでしたら、ランニングなども良いでしょう。
③中高年の女性は特に骨粗しょう症に注意
中高年、特に女性は「いつのまにか骨折」の原因となる「骨粗しょう症」に注意が必要です。
骨粗しょう症は、閉経後に女性ホルモンであるエストロゲンが次第に減少するからだと言われています。
骨は
・古くなった骨を壊す細胞である「破骨細胞」
と
・新しい骨を作る細胞の「骨芽細胞」
の2つの働きによって、髪や肌と同様に新陳代謝が起こっています。
「骨芽細胞」は、閉経後のエストロゲンの減少で働きが低下し、
相対的に「破骨細胞」の働きが盛んになって骨の密度が低下しやすくなるのです。
結果として、骨粗しょう症を引き起こす可能性が高まります。
「いつのまにか骨折」を防ぐには、先述でお伝えしたような骨や筋肉を作る栄養も必要ですが、
中高年の女性の場合は「骨粗しょう症」も防ぐために、エストロゲンやエストロゲンと同様の効果のある成分の摂取も大切です。
また中高年の女性は、ホルモンバランスが乱れることでも骨が折れやすくなるようです。
ホルモン療法などもありますので「骨粗しょう症」が気になる方は、専門の医師に相談してみるのもよいでしょう。
【まとめ】
ここまで「いつのまにか骨折」と「骨粗しょう症」について、お伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?
「いつのまにか骨折」は
・慢性的な痛みや食欲不振が続くなら病院に行く
・栄養の摂取と運動を心がけ、普段から「いつのまにか骨折」の予防を意識する
ことが大切です。
「骨粗しょう症」は
・エストロゲンの補給
・ホルモンの補給
も重要ですので、病院やサプリメントなどを活用することをオススメします。
「いつのまにか骨折」も、骨折の原因の1つである「骨粗しょう症」も
上記のことを意識することで早期発見をしたり予防出来たりするのでぜひご参考になさってください。