骨転移って何?に答える3つの要点

骨転移って何?に答える3つの要点

①骨転移の状態

骨の内部にはたくさんの血管がある骨髄があります。これが血液細胞をつくりだしています。
血管を富む構造であるので、身体を蝕んでいる様々ながん細胞がこの道を通って移動し、がん病巣を形成してしまいます。

つまり、元々他の組織から発生したがん細胞が骨に移動した状態の事を言います。

一般的に肺がん、肝臓がん、乳がん、前立腺がん、胃がんなどが骨に転移しやすいと言われております。
このように発生した腫瘍病変の事を続発性悪性骨腫瘍
また、骨から発生したものを原発性悪性骨腫瘍と言います。

②転移したらどうなる?

はてなと人骨の内部に転移した病巣は、大きく増殖するために周囲の骨を溶かすか、壊し始めます

健康な骨が持っている硬い骨基質は骨芽細胞によってつくられていて、
もし余計な骨基質があった場合には破骨細胞によって壊される仕組みになっています。
通常、このように骨組織構造は一定のバランスを保っています。

しかし、悪性腫瘍が骨に転移してしまうと、破骨細胞を刺激し始めます。
そうすると周囲の骨を必要以上に溶かし、悪性腫瘍が増殖するスペースをつくりだしてしまうのです。

また骨芽細胞を刺激するものもあります。
この場合は骨硬化像が起こることにより、硬い骨は柔軟性が失われて骨折を引き起こしやすくなります

③症状とは?

腰が痛いイラスト症状としては、痛みを感じる人が多い傾向にあります。
特に脊椎に転移した場合には、
腰周りに突然の激しい痛みや、しつこい鈍痛が刺激症状として現れるケースもあります。

このような場合はがん病巣がはっきりしていることが多く、
X線や核医学検査を行うことで発見することが可能です。
しかし、ごく稀に検査でも見つからないくらいの病巣の場合は、
大きくなるまで発見することが難しいと言われています。

この状態の場合には、
原発性悪性骨腫瘍との区別が難しく、がんが血管の中に入り込んでいる状態です。
その為病気の進みも早く、骨の破壊が急速に起こり、ちょっとしたことで骨折をしてしまう事があります。
この様な病的骨折で骨転移が判明することもあります。

気になったらすぐに相談

まず、がんの骨転移に気付いたら、直ちに骨軟部腫瘍の専門医に相談するようにしましょう。
ただし、既にがんの病気で治療を受けている場合はまずは主治医に相談してみましょう。

何事においても勝手に自分で判断せず、おかしいな?と感じた時は専門医に相談し、解決していく事が先決です。
ガンも含め大事になる前に、日々の予防や身体のメンテナンスが最も大切かもしれません。

 

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