背骨を骨折する主な3つの原因
「背骨を骨折」と聞くと、特別な事故や怪我をした場合を考える人もいますが、
誰にでも起こりうる原因もあります。一つは、骨粗しょう症による背骨の骨折です。
背骨の骨折は何が原因?
骨は破骨細胞によって骨が壊される骨吸収と
骨芽細胞によって新しい骨細胞が造られる骨形成を繰り返します。
◆加齢などの原因でバランスが崩れる
新しい骨になって形成されていきますが、この原因によって、骨吸収が骨形成を上回り、
骨密度がなくなってしまいます。そうなると新しい骨が脆くなり、骨折しやすくなります。
◆閉経後の女性は気を付けて
骨の新陳代謝には女性ホルモンも影響しているため、閉経後の女性は骨粗しょう症になる
危険性が高くなっています。痛みを伴わないこともあり、背骨の一つが骨折すると
他の骨に負担がかかり、連鎖して骨折してしまうこともあります。
他にも圧迫骨折というのがあります。
圧迫骨折とは?
これも骨が脆くなっていることが原因です。
くしゃみや咳、尻餅など、大きな力が加わった理由でもないのに圧迫されて折れてしまいます。
◆症状
ぎっくり腰の症状と似ています。
ぎっくり腰の場合、一週間位で症状が治まるのに対して、圧迫骨折の場合はもう少し長く続きます。
外的要因による骨折
背骨の骨折は、他にも交通事故や転倒等の外的要因の場合もあります。
交通事故の場合は、後ろから追突されることにより、骨折してしまう恐れが多くあります。
ただし骨折をすると、骨吸収と骨形成を行う骨代謝が盛んに行われます。
その時に必要な栄養素を補ってあげれば、丈夫な骨を形成する手助けになります。
骨を丈夫にする栄養素
骨はカルシウム、リン、タンパク質などで形成されています。
骨のタンパク質はI型コラーゲンで構成されており、そのコラーゲンが骨の柱となり、
その隙間にカルシウムがはまって、骨になります。
コラーゲンが多いとカルシウムが定着するので、骨折しづらく丈夫な骨になります。
その手助けするものが、次のような食材になります。
- コラーゲンが多く含まれている鶏胸軟骨等の鶏肉、牛スジ、フカヒレ、鰻等があります。
鮭やサンマは皮付きが好ましい - コラーゲンを体内で再合成する場合にはビタミンCの手助けが必要です。
ピーマンやレモン、アセロラ等を同時に摂取すると効果的 - カルシウムは牛乳やチーズ、ヨーグルト等の乳製品や小松菜やししゃもなどで摂取する。
カルシウムの吸収や定着を助けるビタミンDやビタミンKも併せて摂ることが大切 - ビタミンD・・・あん肝や鮭
- ビタミンK・・・納豆やパセリ、しそなどに含まれています。
玄米ご飯に焼き魚、納豆といった身近な食品で組合わせることができ、
毎日摂取することで効果が高くなります。
強い骨を目指し、骨質の劣化を予防していきましょう!