コラーゲン入りは効果的? 関節痛サプリメントの選び方
加齢とともに、関節痛で悩む方も増えてきます。
加齢による関節痛の原因として「軟骨の再生能力が落ちてくる」という老化現象の1つがあげられるようです。
関節を衝撃から守る軟骨がすり減り、再生能力も落ちてくるとなると
若い頃には無かった関節痛みを感じやすくなるのは仕方がないといえます。
加齢による関節痛をやわらげようと、関節痛用サプリメントを利用される方もいらっしゃることでしょう。
関節痛用サプリには様々な成分が配合されていますが、その中の1つに「コラーゲン」というものがあります。
このコラーゲン。食事だけで必要な量を摂取するのは難しいとされ、
コラーゲン入りサプリメントで補給することも1つの選択です。
今回は「コラーゲン・関節痛・サプリメント」に関してご紹介していきます。
①コラーゲンとは?
コラーゲンは人間のタンパク質の約3割を占める物質で、細胞と細胞をつなぎ合わせる役割を主にになっています。
細胞の分裂・増殖には、コラーゲンが必要です。
コラーゲンを配合した化粧品をみかけますが、
これらも、肌の細胞の分裂・増殖を助けて新しくて美しい肌になることを期待して配合されています。
コラーゲンの合成には「ビタミンC」が必要になりますので、
肌や関節痛に良い働きかけをしたい場合はビタミンCも摂取した方がよいでしょう。
ちなみに、ゼリーを固めるゼラチンはコラーゲンから作られています。
魚のあらや牛すじなどを煮込んだ後、煮汁が冷えて固まることがありますが、
これもコラーゲンが筋や骨にたくさん含まれているからおきる現象です。
②関節痛が起こる原因
身体の骨と骨をつないでいる箇所を関節といいますが、
その関節は「筋肉・骨・腱(けん)・軟骨」で構成されています。
軟骨がクッションの働きをしているのですが、使い続けるとすり減ってしまうのです。
本来、軟骨には再生能力がありますが、年齢とともに再生能力は落ちてきてしまいます。
そうすると、軟骨のすり減った状態が続くようになり、
いわば骨と骨の間のクッションが薄いことが関節痛を引き起こす原因の1つとなるようです。
③コラーゲンと関節痛の関係
コラーゲンは、軟骨にもたくさん含まれている成分ですので、
すり減った軟骨の再生にはやはりコラーゲンの摂取も重要となってきます。
摂取する方法には食事やサプリメントがありますが、コラーゲンだけでなくビタミンCも一緒に摂取することでコラーゲンの合成を助けます。
実は
・肌に良いと言われているコラーゲンはI型
・軟骨に良いといわれているコラーゲンII型
とコラーゲンの型が異なってくるのですが、
I型を摂取しても、体内でII型として合成されることもあり、型まで意識して摂る必要はあまりありません。
④関節痛サプリメントの選び方
コラーゲンを意識して食材を選ぶのなら、魚のあらや牛すじ・とんこつスープなどが良いでしょう。
ただ、コラーゲンを含む食材には脂肪も含むものが多いので、中高年は食べすぎに注意が必要です。
こういったことから、
食事だけで「中高年の必要量のコラーゲン」を摂ろうとすると、栄養の偏りやカロリーの問題が出てきてしまいかねません。
そこで、関節痛が辛くてサプリメントを利用されるのであれば、
コラーゲンとビタミンCが配合されているサプリメントを選ぶことをオススメします。
【まとめ】
「コラーゲン・関節痛・サプリメント」の3点についてお伝えしました。
いかがでしたでしょうか?
同じ関節痛でも、初めて関節が痛む方や強い痛みがある方は、まずは医師の診察を受けた方がよいでしょう。
ただ、関節痛の原因が軟骨の減りであるならば、中高年の方は食材のみからではなく
コラーゲンやビタミンCをはじめ関節痛に良いとされる成分を、関節痛用サプリメントで補うことをオススメします。