オステオカルシンは若返りのカギだった! 骨ホルモンの出し方とは

オステオカルシンは若返りのカギだった! 骨ホルモンの出し方とは

大腿骨の骨折で4〜5人に1人が1年以内に死亡?

京都大学iPS細胞研究所所長の山中伸弥教授はNHKテレビ番組で、元気だった山中教授の母親が大腿骨を骨折されてから急激に悪化し、わずか2年で亡くされたことを語りました。
「それまで元気だったのに、スイッチを押されたかのようにあっという間に(亡くなった)。高齢者の方は骨折をきっかけに、認知症や腎不全、寝たきりになるなど老化現象が一気に進むことがある」
私たちは年老いてきたから骨が弱ったりすると、認知症が進んだと思いがちです。
しかし、実は骨折など骨に発生した異常が原因で認知症、腎不全などの病期の進行、寝たきりなどになってしまい、寿命を縮めてしまう危険性が高くなってしまうのです。

大腿骨が関係? 大腿骨の骨折をすると死亡リスクが増す

ある研究で興味深いデータが算出されました。
それは大腿骨の骨折で4〜5人に1人が1年以内に死亡しているのです。
大腿骨自体は足の骨なので、よほどの重傷や感染症などにかからない限り、すぐに致命傷になることはあまりありません。
しかし、高齢者に至っては死亡リスクがぐっと上がってしまうのです。
足の中でも一番太い骨である大腿骨。高齢者を中心に、転倒や衝突で骨折するというケースが後を絶ちません。なぜ、一番太い骨が簡単に折れてしまうのでしょうか。
それは骨の中の密度である「骨量」の減少によるものなのです。
骨の中は、細い骨が網目のように構成されており、その密度によって骨の強度が変わります。
いわゆる骨量が減少すると、骨の密度が少なくなり、いわゆる骨粗しょう症となります。
したがって、いとも簡単に骨が折れてしまう結果になってしまうのです。

骨は体全体を若返りさせていた!その秘密「オステオカルシン」とは?

人間の体には、大小合わせて実に200以上ものの骨が存在しています。
さらに、骨の中には骨細胞という小さい細胞があります。その数、なんと数百億。
骨はほぼ体全体にあり、血管と同じように体中に張り巡らせて体を支えています。
骨は身体を支える大切な役割を果たしますが、実は体を支えるだけではないということが最近の研究で発見されました。
それは骨が「身体の若返り」を促進させているということです。
骨から全身に向けて様々なメッセージ物質を送るホルモンが分泌されているということがわかりました。そのホルモンの名前は「オステオカルシン」。
オステオカルシンは大きさが100,000分の1にも満たない小さなものですが、これが若返りを促す重要なメッセージの役割を果たしていたのです!

骨ホルモン、オステオカルシンは記憶力、筋力、生殖力、免疫力を高める

オステオカルシンには記憶力、筋力、生殖力、免疫力を高めることが最近の研究でわかりました。

オステオカルシン 記憶力 筋力 生殖力 免疫力
たとえば、オステオカルシンが脳に到達することで記憶力を高めていきます。
最近、物忘れがひどくなったという高齢者の方は、老化による物忘れではなく、骨の働きが鈍ったことから記憶力の促進がうまくいかなくなっているのではないかと言われています。
骨から分泌されたオステオカルシンは記憶力だけではなく、筋力を発達させるエネルギーや生殖力を増強します。これらの力はすべて身体の若さを作るエネルギーとなります。
その意味で、骨は若さを司る大切な臓器といえるのです。

「衝撃」で若返るという衝撃

では、骨の働きを活発にして若返りを促すにはどうしたら良いでしょうか。
それは「衝撃」を与える運動を続けることです。
アメリカ・ミズーリ大学のパメラ・ヒントン准教授は、運動習慣の違いから骨量に差が現れるのか、調査を取りました。
一般の健康の大人を対象に、週に6時間以上ランニングを習慣にしている人と、自転車を運動の習慣にしている人を分けて調査を行いました。
すると、週に6時間以上ランニングを習慣にしている人は骨粗しょう症予備軍がわずか19%にとどまったこと対し、自転車に乗っているグループはなんと63%もいたのです。

ランニングと自転車の骨への衝撃の違いとは

ランニングと自転車、同じ持久力を鍛える運動のように思えますが、この違いは一体なぜ現れたのでしょうか?
教授はランニングと自転車における足への「衝撃」の違いではないかと結論づけました。
ランニングは一歩踏み出すたびに、足全体に衝撃が伝わります。
しかし、自転車の運動は実質的に座っての運動になっているため、足への衝撃にフォーカスした場合、座っていることと変わらない結果になってしまっていたのです。

ジャンプの衝撃により骨量は回復する

そこで教授は骨量の少ない人たちに対して、1日30分、週3回ジャンプする運動を1年間続けてもらいました。
その結果、ほとんどの人の骨量が回復していました。
これにより骨量を増やすためには骨への衝撃が欠かせないと言うことがわかりました。

オステオカルシン 若返り 衝撃

このメカニズムは骨に対する衝撃が骨細胞を通じて骨全体に伝わり、骨芽細胞の働きも活発になります。
骨芽細胞がオステオカルシンの分泌が促進するため、全身に若さを促進するように働きかけるようになるのです。
一方で、私たちが体の活動やめてしまうと、骨が若さを保つ必要がないと判断するため骨芽細胞の働きが鈍る結果的に老化が進むのです。

支えるだけじゃない。骨から若返っていく

骨は運動による体への衝撃を感じ取り、若さを保っていくセンサーの役割を果たします。
骨と衝撃ある運動が丈夫な体と若返りにつながるのです。
衝撃を吸収するヒザは生命線!だから・・・
骨に衝撃を伝えることで、骨が元気になり、身体も若返ることがわかりました。
では、足に衝撃を与えていくためのよい方法はと言いますと…
一番カンタンで誰にでもできる方法はウォーキングやジャンプなどの運動を続けていくことです。

コラーゲンで健康生活を

しかし、
「ヒザが痛くてなかなかそんな運動は難しい」
とジャンプを続けることは困難になっているの場合も多いのではないでしょうか。
これは骨の柔軟性や軟骨の柔軟性を支えるコラーゲンが少なくなっていることが原因によるものです。ヒザや関節、軟骨がズキズキ痛むと運動自体もままならなくなってしまいます。
コラーゲンは皮膚や肌だけじゃなく、骨を形成する重要なアミノ酸の一種なんです。
このコラーゲンが不足すると、肌のツヤがなくなっていくだけではなく、骨の柔軟性や軟骨を失うことになってしまうため、ヒザの痛みや関節痛に見舞われてしまいます。
骨の威力を発揮させるには、コラーゲンは欠かせないのです。

骨の痛みと老化防止を解決させたいあなたにお伝えするとっておきの方法

体中のコラーゲンを不足させないようにバランスのよい食事、特に、コラーゲンの材料になりやすい良質なタンパク質を摂取しながら食事を摂り、さらに無理のない衝撃運動を続けていく方法をオススメします。
そうすることで、骨が活発になり、体全体も活発になり、若返ることにつながります。
ぜひ、「良質なタンパク質を摂りながらバランスの良い食事」と「ウォーキングやジャンプなど足に軽い衝撃を与える運動」を始めてみましょう!

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