むやみな炭水化物抜きに潜む3つの危険
ダイエット方法の1つに
「炭水化物を抜きにすれば、あとは何をどれだけ食べても良い」
という炭水化物抜きダイエットというものがあります。
しかし、炭水化物は身体のエネルギー源の多くを占めます。
それをむやみに抜いてしまうと、身体に悪影響が出てきてしまうのです。
今回は炭水化物抜きダイエットをむやみにしてしまった時の、
身体への危険性を3つ取り上げます。
①日中の脳が働かず活力不足になる
脳を動かすためにはブドウ糖が必要ですが、これは炭水化物を分解して作られます。
その炭水化物を抜きにしてしまうとブドウ糖が不足して
◇何をやってもやる気が出ない
◇疲れやすい
◇身体が冷える
といった状態になってしまいかねません。
さらには
・イライラしたり
・食欲などの感情を抑えられなくなり
・暴飲暴食してしまう
ことも考えられます。
②筋肉が落ちて太りやすくなる
先述の①とも関係のあることですが、炭水化物を抜きにすると脳を動かすために
「身体の筋肉を分解してブドウ糖に変えて」しまいます。
すると当然のことながら、筋肉が落ちてしまうのです。
筋肉が落ちると基礎代謝も落ちます。
基礎代謝が落ちた状態で炭水化物抜きダイエットを止めると、
摂取したエネルギーがどんどん脂肪に変わってしまいます。
つまり、リバウンドしやすい身体になってしまうわけです。
③便秘、ニキビ、肌荒れを引き起こす
炭水化物には糖質と食物繊維が含まれます。
炭水化物を抜きにすると、食物繊維も抜くことになります。
特に、ご飯に含まれる食物繊維の量はかなり多いため、
野菜や果物などを多めに摂っても、不足する可能性が高まってしまうのです。
食物繊維が不足すると、便秘が起きやすくなります。
身体中の老廃物の排出が鈍ると、ニキビや肌荒れなどが起きてしまいやすくなります。
④塩分とコレステロールが増えてしまう
ご飯やパンなど炭水化物の主食をさけることで、
お肉や味噌汁や卵などのおかずが増えてしまい、塩分やコレステロールなどを取り過ぎる可能性が高まります。
そうすると、高脂血症・心筋梗塞・脳卒中などの病気の発症率も高まってしまうのです。
⑤たんぱく質の分解が増えると体臭が発生する
先述で、炭水化物の代わりにたんぱく質が分解されてブドウ糖になる可能性があるとお伝えしました。
たんぱく質が分解されると、
硫化水素・アンモニア・インドールなどの臭いを伴う物質が形成されます。
そうすると、
炭水化物抜きをしてたんぱく質の分解が増えることで、体臭がきつくなってしまうのです。
【まとめ】
炭水化物のカロリーは確かに高いですが、
決して太る原因ではなく生命を維持する大事な栄養素です。
炭水化物抜きだけがダイエットではありません。
炭水化物の代謝を良くすることで、結果として健康的なダイエットにつながってきます。
「炭水化物を抜けば良い」という記事も多いですが、
健康への意識を高めてより良い減量を心がけましょう。