気を付けたい炭水化物とダイエットと体臭の関連性
ダイエットの効率が良いといわれている「炭水化物制限ダイエット」ですが、
実は体臭が発生しやすいと言われています。
老化が原因で体臭が発生するとはよく聞きますが、
炭水化物ダイエットで体臭が発生するのはなぜなのでしょうか?
今回の記事では、炭水化物ダイエットから体臭が発生するメカニズムに迫り、
体臭の緩和が期待できる物質を紹介します。
① 炭水化物を抜くと、体臭を引き起こす「ケトン体」が発生しやすい
炭水化物制限ダイエットを行うと、ブドウ糖(エネルギー)が不足してしまいます。
身体は必要なエネルギーを作るために、まずは脂肪の分解を始めます。
これが「糖新生」と呼ばれる活動です。
糖新生により中性脂肪が分解されると「グリセリン」と「脂肪酸」に変わりますが、
この「脂肪酸」が汗などと一緒に体外に出ると体臭を発してしまうのです。
更にもう一つ「ケトン体」と呼ばれる体臭になる物質も生成され、
こちらの方が強い体臭の原因とも言われています。
先ほどの「脂肪酸」を原料にして、肝臓の中で「ケトン体」が作られ、
この「ケトン体」が甘酸っぱい独特の体臭を引き起こします。
ケトン体はブドウ糖と同様に、身体のエネルギーとして使われるエネルギー源です。
炭水化物抜きダイエットをしていない人は、食後数時間が経過すると摂取した炭水化物が消化されます。
するとエネルギーとして肝臓に蓄えられたケトン体が使われることになるのです。
炭水化物抜きダイエットをしている人の場合、常にケトン体が体内を回る状態になりかねません。
それにより、体臭もずっと続く可能性があります。
② 動物性タンパク質の摂りすぎも体臭を引き起こす
炭水化物を制限するダイエットでは、タンパク質や脂肪の摂取量が増えます。
特に肉類などに含まれる動物性タンパク質は、摂りすぎると腸内の悪玉菌のエサになりかねません。
悪玉菌が増えすぎることで腸内が乱れます。すると悪臭を起こす物質が大量に発生します。
硫化水素・アンモニア・インドール・スカトールなどが臭いを引き起こすのです。
炭水化物を制限すると、糖質と同時に食物繊維も不足しがちになります。
この食物繊維が腸内の老廃物を排出する役割を担うものです。
これが不足して便秘がちになると、悪臭を起こす物質も体内に残りやすくなるのです。
③ダイエット中の体臭を減らすためにーー
・朝食と昼食は、ほどほどに炭水化物を摂る
ケトン体をなるべく発生させない事が大切です
・食物繊維を意識して摂る
ご飯だけでなく、
豆類・イモ類・野菜類などに含まれる「不溶性食物繊維」と、
海草類・キノコ類・バナナなど果物に含まれる「水溶性食物繊維」を摂りましょう。
・腸内の善玉菌を増やす
ヨーグルトなどの「動物性乳酸菌」と、漬物や味噌・醤油などに含まれる「植物性乳酸菌」を意識的に摂りましょう。
善玉菌をサポートするオリゴ糖も効果的です。
・抗酸化物質を多く摂る
野菜や果物全般に、ビタミンCやポリフェノールなどの抗酸化物質が含まれます。
【まとめ】
炭水化物制限ダイエットで体臭が発生する要因として
・炭水化物が不足するとケトン体という、体臭を引き起こす物質が発生する
・動物性タンパク質を取り過ぎると、悪玉菌が増えすぎて体臭を引き起こす
の2つが考えられることと
体臭を緩和出来る物質として「食物繊維・乳酸菌・抗酸化物質」が挙げられることを
ご紹介してきました。
いかがでしたでしょうか?
炭水化物ダイエット中で体臭が気になる方は、ぜひご参考にして下さい。