骨粗鬆症の治療薬の成分とは?
骨粗鬆症とは
加齢に伴い、特に女性の発症のリスクが高くなる病気の1つが骨粗鬆症です。
骨粗鬆症とは簡単に言うと骨の強度が低下し骨折しやすくなってしまう病気です。
骨は常に部分的に破壊吸収され(骨吸収)、同時に新しい骨を形成し続けています。
加齢によって骨の形成が骨吸収に追いつかなくなり、骨粗鬆症を引き起こしてしまうのです。
症状が進行すると、つまずいたりするのはもちろん、
くしゃみなど少しの衝撃でも骨折をしてしまうことがあります。
心臓や脳の病気のように命に関わる病気ではないのですが、日常生活には大きな影響を及ぼします。
背骨や脚の骨などを骨折してしまうと、日常生活が困難になってしまいます。
寝たきりや、介護が必要になってしまう場合もあります。
また、一度骨折をすると、周囲の骨も連鎖的に骨折しやすくなります。
しかし、幸いにも骨粗鬆症は生活習慣の改善や、薬によって予防・治療が可能な病気です。
治療薬に含まれる有効成分を詳しく知り、それらを多く含む食材を日頃から摂取していけば、
薬に頼る必要もなくなるかもしれません。
治療薬と成分
骨粗鬆症の治療に効果のある成分はこれまでに多く確認されており、様々な治療薬が実用化されています。
「骨粗鬆症 治療 薬」と検索すれば、様々な種類の治療薬を見つけることができます。
治療薬には大きく分けて3つのタイプが存在します。
- 骨の主成分を補給するカルシウム製剤
- 骨の形成を促進する薬
- 骨吸収を抑制する薬
カルシウム製剤
体内にカルシウムを補充してくれます。骨粗鬆症・高リン血症・消化器症状を改善する薬です。
カルシウム製剤に含まれるカルシウムは、牛乳や乳製品、
小魚や大豆製品などから摂ることができます。
骨の形成を促進する薬
骨の形成を促進する有効成分としては、活性型ビタミンD3製剤やビタミンK2製剤に含まれる
ビタミン類が挙げられます。
ビタミンD類はサケやサンマ、カレイなどの魚類、シイタケ、卵などに豊富に含まれています。
またビタミンKは納豆やほうれん草、ニラ、ブロッコリーなどから摂取することができます。
骨吸収を抑制する薬
骨吸収を抑制する薬の有効成分として代表的なものは、エストロゲンです。
エストロゲンは女性ホルモンの1つの成分です。
エストロゲンそのものは食品から摂ることは難しいですが、エストロゲンと同様の構造と働きを持つ
「植物エストロゲン」があります。これは大豆イソフラボンです。
これはその名の通り、大豆製品から摂取することができます。
これらの異なる有効成分を、日頃から効率良く摂取するよう心掛けましょう。
それが骨粗鬆症の防止・治療につながるのです。
ただ摂るのではなく、
なぜ効果があるのかを理解した上で、摂取すると実感する事でしょう。