過剰な栄養、不足する栄養とは
現代社会は飽食時代と呼ばれるようになりました。
現実、食べたいものをすぐに食べられる環境です。
しかし逆に、栄養の偏りが健康上の問題として、大きくなってきています。
栄養不足は良くないですが、栄養を摂りすぎる、または偏ってしまうことも問題です。
そこで、現代の日本人に見られがちな、栄養の問題点を5つ取り上げます。
その5つとは
①炭水化物(糖分)の摂りすぎ
②食物繊維の不足
③たんぱく質の不足
④ビタミンの不足
⑤ミネラルの不足
です。
それでは、1つずつ問題をみていきましょう。
①炭水化物(糖質)の摂りすぎ
現代人は、日常生活の至るところで、糖質を大量に摂取しがちです。
例えば
自 宅)ご飯、食パン、お酒、ケーキ
コンビニ)おにぎり、あんパン、チョコ
外 食)牛丼、うどん、フライドポテト
カフェ )カフェラテ、パフェ、ドーナツ
自販機 )缶コーヒー、栄養ドリンク
などです。
糖質は脳を働かせるエネルギー源なので、疲れたときに甘い物が欲しくなるのは自然な欲求です。
しかし糖質過多の生活には依存性があります。
脳が満足する糖質の量が、どんどん増加してしまうのです。
②食物繊維の不足
炭水化物は「糖質」と「食物繊維」に分かれますが、前者が摂りすぎなことは先ほど述べました。
後者の「食物繊維」の摂取が不足していると言われます。
食物繊維が多く含まれる食品は
穀類・野菜類・豆類・果実類・いも類などですが、
食生活の欧米化で肉や乳製品の摂取が増え、
上記の食物の摂取が戦後からどんどん減少してきています。
③たんぱく質の不足
特にダイエットなどで食事の量を減らすと、
肉や魚などの摂取量を減らしがちです。
たんぱく質が不足すると
・肌の潤いが減る
・筋肉量が減る
・髪がパサつく
など見た目の老化に結びつきます。
たんぱく質の量を充分に確保した上で、必要最低限のカロリーを摂ることが大切です。
④ビタミンの不足
野菜類の摂取量の減少や朝食を抜く傾向が増加してきたために、
ビタミン類の摂取が不足しています。
特に不足していると言われるのが「ビタミンA」と「ビタミンB1」。
他に
・ビタミンB2
・ビタミンB6
・ビタミンC
・ナイアシン
なども、未成年者を中心に推奨量に足りていないようです。
⑤ミネラルの不足
鉄分、カルシウム、カリウム、マグネシウム、亜鉛といった
ミネラルも30代までの若い世代を中心に不足しています。
これらの不足もやはり、野菜類の摂取が減ってきていることが大きいです。
【まとめ】
現代社会ではファストフードやコンビニのケーキなど、
糖質の多い食品が急増する反面、野菜や果物・魚介類の摂取が減ってきています。
これから食べる料理にどんな栄養が含まれているか
意識してから食べる習慣をつけてみるのもオススメです。
炭水化物を程よい摂取量におさえながら、
食物繊維・たんぱく質・ビタミン・ミネラルなどの栄養もバランス良くしっかり摂っていきましょう。