加齢による不足防止! 栄養補助食品を上手に取り入れる方法
年齢を重ねるたびに、体内の様ざまな栄養素が不足がちになります。
それを補うために栄養補助食品がありますが、むやみに摂ればよいというわけではありません。
自分が困っている症状、自分の経済状況、本当に必要な栄養素を考えて、上手に取り入れていく必要があります。
今回はその栄養補助食品を上手に取り入れる方法をご紹介します。
栄養補助食品とは
毎日の食事だけでは十分に取る事のできない栄養素を補うための食品のことです。
そして、人間が本来持ちあわせている自己治癒力を高め、免疫力を向上させて、病気の予防、病気の回復を手助けすることを目的とする食品のことを言います。
補うことが出来る栄養素は、大きく3つに分類されます。
1.ビタミン・・・VA VB1 VB2 VB6 VB12 VC VD VEなど、13種類のビタミン
2.ミネラル・・・鉄、亜鉛、カルシウム、マグネシウムなど
3.他の食品・・・キチンキトサン、タウリン、プロポリスなど
「健康に良い」機能を表示できる食品に対して、国では3つの制度を設けています。
1.特定保健用食品・・・国による許可、体内で働く仕組みが明らかになっている成分を表示する
例)糖の吸収をおだやかにします。
2.機能性表示食品・・・販売前に国に書類を提出、1と同じだが栄養成分を除く
例)成分Aが含まれ、それにはBの機能があることが報告されています。
3.栄養機能食品・・・国への届出が不要、13種のビタミン・6種のミネラル・1種の脂肪酸の機能を表示する
例)カルシウムは、骨や歯の形成に必要な栄養素です。
広告を見た時、買う前に考えるべきこと
栄養補助食品の競争は激しく、新聞・雑誌・テレビ・ネット上など至る所で宣伝競争が繰り広げられています。
本当は必要ない人にも勧める広告、一種の誇大広告、有効成分がたくさん並んだ効果のありそうな商品…
まずは本当に自分に必要かどうか、判断する必要があります。
栄養補助食品の広告によくある注意点を箇条書きにします。
・「健康食品で病気が治る!」
→病気の人は健康食品を摂るより、通院するべきです
・「天然素材・自然の素材だから安心安全!」
→「天然と自然」が安心の理由になるとは限りません
・有効成分が入っているなら、効果がある製品か?
→成分の情報と製品の情報は、実は異なるものです
・専門家や有名人からオススメの声がある
→専門家ひとりだけの情報で、自分に合うか判断できません
・使用者からの体験談がたくさん投稿されている
→その体験談が、実はウソの可能性もあります
・動物実験で効果を実証済み
→動物実験の結果を、ヒトに当てはめることはできません。
栄養補助食品を選ぶ時の考え方
最近の食生活を見直して、不足している栄養素を特定してから、栄養補助食品を選ぶ
または「膝が痛い」「目が疲れやすい」のように、困っている症状を特定して、それが栄養補給で解決出来るのか調べてから、栄養補助食品を選ぶことです。
・深刻な症状の場合は、病院に行くことをオススメします。
・たくさん摂れば栄養量が満ち足りるとは思わないこと
脂溶性のビタミン(VA,VEなど)のように、取り過ぎると健康上のリスクを伴う栄養があります。
【まとめ】
「栄養補助食品をたくさん摂れば身体に良い」という思い込みを捨てるところから始めます。
最近の自分に欠けている栄養素、少し気になる症状が何なのか確認します。
栄養補助食品は競争が激しい世界なので、誇大広告やウソのような情報も流れています。
高額な商品も多いため、本当に自分にあった商品なのか良く見極めていきましょう。