離断性骨軟骨炎とは? 症状と原因

離断性骨軟骨炎とは? 症状と原因

離断性骨軟骨炎(りだんせいこつなんこつえん)は、関節にある軟骨の一部が軟骨下骨層と一緒に
壊死を起こす疾患です。

どんな病気?

壊死を起こす原因には、関節の運動によって、はさみ切る力が働くと壊死部は離断されて、
関節から完全に剥がれます。これを離断性骨軟骨炎といいます。

◇発症しやすいスポーツ
野球・サッカー・バレーボール・パスケットボール、ゴルフなど大人の方にも発症

原因

運動中に、走行、跳躍、関節のひねり・回転など、膝の関節に衝撃が加わる動作を繰り返し行う
ことで、関節の負担・疲労が蓄積して起こると考えられています。

特に、

  • 成長期の10~20代のスポーツをしている男性に多く、発生率は女子の2倍とも言われています。
  • スポーツなどによって膝を酷使すると、膝の裏側の軟骨と大腿骨がぶつかり合い、
    軟骨の摩耗が起こります。 それにより炎症が生じ、膝軟骨が柔らかくなり、膨らんで亀裂が入る
    など、軟骨の変形が起きます。
  • 高齢者の多くが軟骨損傷を発生している原因は、筋力不足による衝撃吸収力の低下、アンバランスな姿勢や長年の癖による不自然な軟骨同士の接触、再生力の低下があげられます。

◇症状

初期の症状としては軽い膝関節がありますが、急に膝が動かなくなったり、同時に激しい痛みを
感じるなど、一定の角度以上に伸ばすことや曲げることもできなくなります。

さらに壊死が進行することで症状が重くなると、階段の昇降や走ることが困難になっていきます。階段を登る人

そして軟骨が剥がれ落ちて、滑膜が炎症を起こすため、膝に水がたまる場合がほとんどです。

検査の流れ

X線断層撮影やMRI、CT、骨シンチグラフィなどの検査によって症状を調べることが可能です。
ただし、治療方法は年齢と進行によって異なります。

◇10歳前後の骨の成長期かつ骨軟骨片が動いてない初期~中期の場合

①手術は行わず松葉杖を使った免荷療法などで負担をかけないようにする治療を長期間行う

 

②病巣が進行していた場合には、手術が行われます。

肘の場合、

  • 肘の傷んでいる骨軟骨を取り除き、膝(大腿骨)のほとんど使われていない部位から
    骨軟骨を採取し、移植する手術
  • 肘の傷んでいる軟骨にドリルで穴を開け、出血させることで骨癒合を促す
    「ドリリング手術」が行われることもあります。

基本的にスポーツをしている若い男性に起こりやすい疾患です。
しかし女性や高年齢の人も発症していることがわかっています。

どちらも早めに治療を行うことが大切のですので、自覚症状が出たなら、速やかに病院で診察を受けましょう。

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