自覚症状がない骨折の主な原因
最近背中が曲がってきたり、身長が縮んできたりするような症状に心当たりはないでしょうか。
同時に腰の痛みも感じたりしませんか?
身長が縮んでくる症状の原因としては、幾つかの病気の可能性が考えられますが、
見過ごされがちなのが「いつのまにか骨折」の可能性です。
「いつのまにか骨折」って何?
- 痛み…骨折そのものや腰や背中が痛むことがある
- 身長の低下…2cm以上の低下は背骨が骨折している可能性あり
- 背中が曲がる…背骨が圧迫骨折することで変形し、背中が曲がる
このような症状が見られるときは、まず念頭に置くべきなのは骨粗しょう症です。
骨粗しょう症とは
この病気は加齢に伴って骨量が減少し、骨の構造が蜂の巣状に脆くなり、
わずかな動作や、椅子から立ち上がる等の日常動作によって背骨などが骨折する病気です。
進行すると自分の体重すらも支えきれなくなり、気付かぬうちに背骨が潰れてしまう場合もあります。
特に、60代以降の女性は注意が必要です!
原因は何?
この年代以降の女性に骨粗しょう症が多いのは、閉経後にエストロゲンというホルモンが急速に減少する事によって、骨の新陳代謝が不活発になることも関係しています。
骨は新しい骨が生成される一方で、古い骨細胞は破壊され体内に吸収されるサイクルを形成して
います。女性の骨量は閉経を迎えると減りはじめ、加齢とともに減少が進みます。
女性は骨粗しょう症になる危険性が高いともいえます。
それ以外の骨折もあるの?
「いつのまにか骨折」は骨粗しょう症以外でも発生します。
特に気をつけるべきなのは栄養不足や肉体的負荷の蓄積による疲労骨折です。
疲労骨折?
繰り返し同じ箇所に負荷がかかる事で起きる骨折です。
一度にかかる負荷が大きくなくても、何度も反復継続されると金属疲労のように、その部分が脆くなっていきます。 特に連続性のあるハードな運動や短期的な集中トレーニングで起きる傾向があります。
栄養不足によるもの
栄養不足により、骨組織が十分生成されなくなる事も一つの要因です。特に無理なダイエットを繰り返しがちな女性では骨の形成に必要なたんぱく質が不足していることが多く、「いつのまにか骨折」への注意が必要です。
さらに、骨の生成に欠かせない体内活動も衰えてしまいますので、悪い事のダブルパンチです。
※カルシウムの吸収率低下やコラーゲン生成力への影響が見込まれます。
伝えたい事
骨の弱体化により、一つの骨折が口火をきって、骨折を繰り返すといったことも考えられます。
骨折が起こる前にまず自分の生活を見直して、ケアを考えてみては如何でしょうか?
そもそも、気になる方はまず検査を受けに行きましょう。