同じ?違う? 知って役立つ高タンパクとプロテインの本当の意味
プロテイン(Protein)はタンパク質の英語読みだと知っている方は多いかもしれません。
ただし一口にタンパク質と言っても様々な種類があります。
動物性と植物性のタンパク質に分かれ、必須アミノ酸がどれほど含まれているかで、
ランク付けされた「アミノ酸スコア」という数値があります。
今回の記事では、一般的に言われる高タンパク質とプロテインが本当に指している意味をご紹介します。
①タンパク質の種類
動物性のタンパク質と、植物性のタンパク質があります。
・動物性タンパク質・・・肉類、卵、魚介類、乳製品などに含まれる
・植物性タンパク質・・・大豆、米、小麦、一部の野菜や果物などに含まれる
動物性と植物性のタンパク質の違いは、全部で9種類ある必須アミノ酸のバランスです。
動物性タンパク質の多くは必須アミノ酸を9種類含みますが、
植物性タンパク質では欠けている必須アミノ酸があります。
必須アミノ酸をバランス良く摂らないと、
人体に入ってからのタンパク質の合成に差が出ます。
必須アミノ酸がバランス良く含まれているかどうかを調べる方法として
「アミノ酸スコア」という数値が食材ごとに公表されています。
②アミノ酸スコアと高タンパク質食品の関連
アミノ酸スコアは最高値が100でそれに近づくほど
理想的なアミノ酸が含まれる、良質なタンパク質と言えます。
高タンパク質食品はアミノ酸スコアが100に近いです。
動物性タンパク質(魚や肉、乳製品など)の多くは、
アミノ酸スコアが100近くで、高タンパク質の食品になります。
植物性のタンパク質、例を挙げるといんげん豆・かぼちゃ・ひよこ豆・米・
アーモンド・ほうれん草・トマト・小麦などは、アミノ酸スコアが70を下回ります。
ただし、豆腐・枝豆などの大豆製品やブロッコリーやニラは、
動物性タンパク質に匹敵するほどの高いアミノ酸スコアを持ちます。
③プロテインとは
プロテインとは牛乳や豆乳から作られた食品であり、良質のタンパク質になります。
ただ、摂取するだけで筋肉が増える薬ではありません。
プロテインを飲むというのは、タンパク質を補給することであり、
卵や肉、魚などを食べているのと同じ感覚を持つことが大切です。
運動をしないでプロテインだけ飲むと、
体内でタンパク質が余って、脂肪に変わってしまいます。
つまり
「プロテインをたくさん摂ったのに運動をしなかった」
なんてことをしてしまうと太る可能性があります。
適度な運動はダイエットだけでなく、健康的な生活の基本になってきます。
トレーニングの効果を上げるため、あるいは食事が充分に摂れなかった場合に備え、
プロテインパウダーを常備するのが好ましいですが、価格が高めのものが多いので、
豆乳や牛乳など手軽に高タンパク質が補給できる食品でも代用できます。
【まとめ】
高タンパク質は動物性タンパク質を指すことが多いですが、
植物性タンパク質にも、高いアミノ酸スコアを持った食材があります。
その高タンパク質にプロテインが同等する食品として存在するので、
プロテインを運動せずに摂取するのは太る原因になります。
英訳和訳では「タンパク質=プロテイン」ですが、日本で使われている意味としては
「高タンパク質=プロテイン」と考えた方がよいでしょう。
高タンパク質とプロテインの指す意味を理解して活用すると、
運動による体造りやダイエットの効果が期待できます。
上記をご参考に、高タンパク質とプロテインを上手に利用してみてください。