不足するミネラルと摂りすぎのミネラルとは
ミネラルは身体に必要な5大栄養素(炭水化物、脂質、タンパク質、ビタミン、ミネラル)の一つ。体内で作り出すことができず、食品から摂取しなければなりません。
その中で不足しているミネラルといえば、カルシウムと鉄になります。
カルシウム不足で骨粗鬆症になる可能性が大きくなり、鉄不足で貧血となることも多くあるため、
意識的にこれらの栄養を摂取する必要があります。
カルシウム
カルシウムは骨に吸着して骨を強くする働き以外に、
精神安定や鉄分の代謝などにも重要な働きかけをするそうです。
骨が成長するには、カルシウムを単体で摂取するだけではなく、
他の栄養素(ビタミンD、K、C、コラーゲンなど)もバランスよく摂取することも重要です。
◇カルシウムを多く含む食品
牛乳やチーズなどの乳製品、海藻類、小魚、緑黄色野菜などがあります。
鉄
鉄とは、体内に存在するミネラルであり、赤血球内のヘモグロビンを運ぶ働きがあります。
◇鉄を多く含む食品
① ひじきやレバーなど
貧血予防の効果があり、鉄分補給の代表格である食材。
鉄分の吸収を助けるレバーは、ビタミンも含まれているので、積極的に摂りたいですね。
② カツオなどの青魚
鉄にはヘム鉄と非ヘム鉄の二種類があります。
これらは吸収率が違うので、ただ取り入れるだけでなく、バランスよく食事をすることも大切でしょう。
ナトリウム
一方、摂り過ぎているミネラルは、ナトリウムがよくあげられます。
摂り過ぎは生活習慣病の原因となることも多くあり、脳卒中や高血圧などを引き起こす可能性が高まります。
◇ナトリウムを多く含む食品
- 梅干し
- 塩辛
- 醤油
等が挙げられます。主に塩辛いイメージのある食品ですね。
塩分を取り過ぎると(ナトリウムを摂り過ぎると)…
人間の身体は外に排出しよう血圧を高めます。
そうなると、血圧の高い状態が続くため、血管にまつわる全ての疾患が起きやすい状態となります。
昔は塩は貴重で摂りすぎる事が無かったのですが、
今の食生活はかなり豊かになったことで、塩分の多い、味の濃い食事が日常的に食べられています。
◇ナトリウムの働き
ただ、ナトリウムは体に必要な栄養素で適切な量を摂る事が重要です。
カルシウムやその他のミネラルを血液中に溶かす事を助ける働きがあり、実は血圧も調整しています。
ナトリウムが不足すると…
軽い症状ではめまいや体のだるさ、重い症状だと、筋肉の痙攣(けいれん)や、昏倒状態になる場合もあります。
ただ、少量の塩分等でナトリウム不足は解決できるので、摂るべき栄養というより、節制を心掛けましょう。
まとめ
「栄養が沢山入っているから」「身体にいいから」など、よく言われてきましたが、
摂り過ぎになる場合や、不足する場合もあるので、適宜食生活を見つめ直す事が大切ですね。