歯槽骨の吸収とは? 原因と予防法について

歯槽骨の吸収とは? 原因と予防法について

歯槽骨(しそうこつ)とは、顎の骨の中にある骨組織で、歯の先端が埋まっている部分です。
歯を根元から支える重要な役割を負っています。

この歯を支持する骨が消失し体内に吸収されていくのが、歯槽骨の吸収です。
この現象に見舞われると、歯の土台がなくなってしまうので歯がぐらつき始め、
放置しておけば最終的にはその歯は抜け落ちてしまいます。

歯槽骨の吸収が生じる様々な原因と対策について要点を抑えておきましょう。

歯槽骨の原因

まずどの年代にとっても、重要なのは歯周病が原因になっている場合です。

歯周病は歯の周りにあるわずかな隙間(歯周ポケット)に食べかすなどがたまり、
ミネラル成分と結晶化した歯石が生じ、そこに細菌が増殖して炎症を来たすのが特徴です。

歯周病菌が体内に入ると免疫機能で排除しますが、それでも細菌の増殖がやまない場合には、
歯槽骨そのものを溶かしてしまい体内への細菌の侵入を防ぎます。歯周病で炎症を起こした歯

その結果、歯槽骨の吸収が見られ歯が抜けてゆくようになります。

30代以降では、男性女性だれでもかかる可能性がありますが、 特に50代以降の中高年が多い
傾向にあります。

歯周病以外の原因でも起こる?

特有のくせが原因で歯槽骨の吸収が起きる場合もあります。

① 就寝時の歯ぎしり
歯ぎしりによって硬い歯が揺さぶりを受けると、その周囲のやわらかい歯槽骨が吸収されて
いきます。若年時には骨の柔軟性が見られるため、歯ぎしりによる負荷もうまく拡散されますが、
年齢を重ねると骨の柔軟性が失われ、硬く脆くなります。

歯ぎしりの負担により、歯周ポケットが形成され歯周病が引き続いて発症し、歯槽骨吸収が起きてしまいます。
特に、骨の柔軟性が喪失してくる50代以降に多く見られるそうです。

◇対策
専用のマウスピースによって歯ぎしりの負荷を分散させる方法が考えられます。
歯周病による歯槽骨の吸収を防ぐには、歯磨きを丁寧に行い、デンタルフロスで歯の間の汚れも
取り除くことが重要です。

②部分入れ歯やブリッジ
失った歯を部分入れ歯やブリッジによって補正すると、取り付ける金具やブリッジの仕様によって、他の歯に負担を担ってもらうことになります。歯茎への負担が大きくなると、歯槽骨の吸収が生じる可能性が高まります。

◇対策
もし可能であれば、インプラント治療などをお勧めいたします。
ただし、高額な費用が掛かる場合もあったり、継続したメンテナンスの必要性があるので、
自分にあった対策をお勧めします。

~まとめ~

歯ブラシと歯歯槽骨を再生させることは非常に難しいです。様々な治療方法が開発されていますが、
完全には回復できないのが現状です。

歯科医院での歯周病ケアと、ご自宅での適切なケアを行い、
いつまでも自分自身の歯で食事が出来るように気を付けていきましょう。

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