骨粗しょう症は注射で治る?
骨粗しょう症とは?
骨粗しょう症は骨密度が低下し、骨の強さと柔軟さが失われていく病気です。
若くて健康な方の骨は、古い骨が破壊される骨吸収と、新しい骨を作る骨形成を繰り返しながら、
骨が作られていきます。
この骨形成は大体4ヶ月~6か月のサイクルで行われています。
しかし、加齢や栄養不足、病気などが原因で、骨形成サイクルのバランスが崩れ、
骨がスカスカな状態になっていきます。
そうなると、骨量も低下し、骨折のリスクが高まります。
主に影響が出るのは「背骨」。そして身体を支える「腰」や「ひざ」に影響が出てきます。
治療について
手足の骨がすぐに折れてしまった方や身長が縮んだ方、
健康な若者と比べて骨密度が70%未満の方は治療を開始します。
治療方法としては、治療薬だけで進めていく場合もあれば、状況に合わせて治療薬と注射を併用して行う場合もあります。
注射治療とはいったいどんなもの?
◇注射治療とは?
骨粗しょう症の場合、状況に合わせて注射治療を行う場合もあります。
- 閉経後の女性・・・薬を内服していき、この場合、薬だけで改善していきます。
- 骨密度が低く、早急に骨密度を改善・・・テリパラチドという薬で皮下注射する場合もあります。
※治療方法はこれだけでなく、気になる方は必ず専門医に診てもらいましょう。
そのままにしておくと、骨折で要介護になる恐れもあるので注意が必要です。
◇注射を打つ頻度は?
◎毎日本人か家族が皮下注射をする
「自分で行うのが大丈夫かな?」と心配される方もいるかと思いますが、
骨粗しょう症の注射はペン型になっており、誰でも扱うことが出来る自己注射器を使用するため、
素人でも行うことができます。
◎骨粗しょう症の状態が深刻的なものではない場合
抗RANKL抗体という骨吸収を抑える効果のある注射薬を半年ごとに、
病院で皮下注射することがあります。
注射薬の種類によって違いがありますので、医師の指示に従いながら行う必要があるでしょう。
◇注射は効果があるの?
注射治療も骨密度を上げていく効果があります。
今から生活習慣の見直しを。
骨密度が低下すると、注射などの療法を行わなければなりませんが、注射をしなくてもいいように、普段から生活習慣の見直しを行うことが必要です。
骨にとって大事な栄養を摂取することは勿論ですが、日光浴(ビタミンDの生成促進)や適度な運動などを行うことによって、骨粗しょう症の発症や進行を遅らせることが出来るのではないでしょうか。