距骨って何? 足の骨についてまとめ
歩行などの運動で重要な役割を果たす足関節。
足関節は、腓骨(ひこつ)と脛骨(けいこつ)、距骨(きょこつ)と呼ばれる3つの骨で構成されています。
今回は全身を支える土台である「距骨」について、詳しくお話ししていきましょう。
距骨とは
距骨は、足関節を動かす中心的な役割を果たします。
ヒトの骨の中で唯一筋肉とつながっておらず、隣接する骨と靭帯で接続されています。
足の構成としてみると、かかとを作る「踵骨」は足首を作る「距骨」を上に乗せている構造ということです。
この骨に問題が生じると、足の親指が内側に曲がる「外反母趾」、小指が内側に曲がる「内反小趾」などの足部のトラブルが引き起こされます。
◇どんなトラブルが起きる?
この骨は全身の左右のバランスを整える働きがあります。
したがって、歪んでしまうと体全体にも悪影響がもたらされます。
具体的に、
- 肩こりや腰痛
- 膝の痛み
- 内臓の痛み
このようなトラブルは全身の痛みを引き起こす引き金にもなるため、適切にメンテナンスする必要があります。
◇不安定な歩き方
一般の方が、ハイヒールを履いて歩行する場合、
筋肉に保護されていない不安定さを抱き、なんとか身体のバランスを保ちながら歩きます。
これが原因で、足をくじく、全身のコリや歪みなどのトラブルがもたらされます。
かかとが歪むと、身体になんらかの影響がでてしまうかもしれないので、
状況に応じて、整体などで矯正してもらう必要があります。
血の巡りの大切さ
距骨への栄養補給は「後脛骨動脈」という血管を中心に、
「前脛骨動脈」、「腓骨動脈」という足部を走る3つの動脈から行われます。
しかし、ハイヒールや姿勢の悪さがもたらす体の歪みはこれらの血管のはらたきを妨げます。
万一これらの血管が損傷し、栄養が行き届かない状況になると、骨は壊死してしまいます。
骨のメンテナスは食事から
この骨は再生しにくい骨の一つといわれているため、このような状態は回避しなければなりません。
そして、適切にメンテナンスするためには、骨に良い食事を心がけることも重要なポイントです。
◇カルシウムが代表格
骨に良いとされる食事といえばカルシウム。
しかし、その吸収を助ける「ビタミン類(特にB群、D、K)」や、カルシウムとともに骨の主な構成成分とされる「コラーゲン」といったタンパク質も十分に摂取しなければなりません。
最後に、今後心がけていきたいことは、
骨に良い栄養をしっかり摂取すること、正しい姿勢と保つこと、状況に応じて矯正してもらうことで適切にメンテナンスを行っていきたいですね。