炭水化物抜きダイエットは老化につながる?
ダイエットでは、炭水化物を含んでいる食品を避ける傾向があります。
炭水化物ダイエットで痩せたという人は多く、一時メディアなどでも頻繁に取り上げられていました。
やり方が簡単なのでチャレンジする人が多いダイエットですが、どうして炭水化物を減らすことがダイエットに繋がるのでしょうか。
炭水化物は食物繊維と糖質で成り立つ
◇炭水化物はエネルギー源
そもそも、食品から摂取した炭水化物は糖質からブドウ糖となって、エネルギー源として活躍します。
糖質の摂取量が多過ぎたり、消費エネルギーが少なかったりすると、
使われなかった糖質は中性脂肪となって体に蓄えられてしまいます。
炭水化物はごはんや麺類など、主食に多く含まれていて、比較的高カロリーであることが肥満を招く原因になっています。
糖質の過剰摂取による老化とは
実は糖質の摂り過ぎは細胞の糖化(たんぱく質の変性・劣化)を促進するため、俗に言う老化現象が起こります。
老化が進むと基礎代謝が低下する傾向があるので、太りやすい体質になってしまうことがあります。
基礎代謝が落ちると食べる量が増えていないにも関わらず脂肪を蓄えやすくなったり、運動をしてもダイエット効果が出にくい傾向にあります。
このように、炭水化物は摂り過ぎると肥満になる可能性が高くなりますが、
生命活動のために必要な栄養なので、極端に摂取量を減らすようなダイエットは体に悪影響を及ぼす可能性も大です。
しかも、糖質は脳の栄養源になっているため、不足すると…
- 集中力の欠如
- ストレスの増加
- 不眠
といった症状を招くこともあります。
脂肪からエネルギーを生み出す
では、炭水化物以外にエネルギーを産み出す方法はないのかというと、
実は、脂肪からも活動エネルギーを産み出す事も出来るのです。
ただ、脂肪を燃焼すると副産物でケトン体が発生します。
ケトン体は酸性なので増え過ぎることは体にとって良くない状態です。
ケトン体が増えて体が酸性になってくると、細胞の酸化が進むので血流が悪くなってしまい免疫力の低下につながります。
酸性体質は疲れやすくなるので運動し辛くなり、かえって代謝が悪くなってしまうことあるでしょう。
ケトン体増加で口臭悪化?!
ケトン体が増えると甘酸っぱい臭いが体や口から発生するので、炭水化物ダイエットを始めて体臭や口臭がきつくなるようであれば、過度な糖質不足になっている可能性があります。
炭水化物はダイエットの天敵か否かのまとめ
結論、 炭水化物の食べ過ぎは要注意ですが、活動を支えるエネルギー源として摂取する事も大切です。
炭水化物を全く食べない事や、極端に摂取量を減らしたりするダイエットよりも、
バランスのとれた食事と適度な運動をすることが、身体に負荷が掛かりにくいダイエットになるでしょう。