骨の量と質って何が違うの?
骨量とは?
骨量とは、骨全体に含まれているカルシウムの量を示し、正しくは骨塩量と呼びます。
そして骨が太い人は骨量も多くなり、逆に細い骨の骨量は少なくなります。
また骨は、外側の皮質骨と内部の海綿骨で構成されていますが、
骨量は皮質骨と海綿骨の全てを含めた骨全体のミネラル量を示します。
骨の質とは?
一方、骨の質は骨密度のことで、骨内部の強さを表しています。
この骨密度はBMDと呼ばれることもありますが、正確には、骨の内側に存在している海綿骨の密度です。
海綿体の部分にカルシウムやマグネシウムのような成分が豊富に含まれていると、
骨密度は高くなり、骨も強くなります。
骨密度を測定する場合、骨の外側にある皮質骨のミネラル分を数値に含めず、
純粋に内部の海綿骨を調べます。
それにより、内部の代謝がどれだけ活発に行われているかが判明します。
骨粗鬆症の傾向
骨粗鬆症を調べる場合、一番初めに海綿骨の部位に異変が生じるため、まずはこの部位の検査が行われます。
骨密度は、成長するにしたがって増加していきますが、25歳前後でピークを迎え、その後は減少していきます。
特に女性の場合は、閉経して女性ホルモンのエストロゲンが著しく減少すると、骨密度も低下します。
(骨粗鬆症になる前に)骨密度を上げていくためには、カルシウムといったミネラルだけでなく、
コラーゲンの摂取などが有効とされています。
骨量・骨密度のために出来る事
上記でも述べてきたように、骨量と骨密度は明確な違いがあり、
それぞれよって必要な栄養素も違ってきます。
骨に必要な栄養素
◇骨量に関して
- カルシウム
- ビタミンD
同時に摂ると、カルシウムの吸収率が高まります。
そしてカゼインホスホペプチドも有効といわれ、
カルシウムを溶けやすくするため、同じくカルシウムの吸収率を高めます。
◇骨密度に関して
- コラーゲン
- カルシウム
- マグネシウム
食材にも含まれていますが、骨の柔軟性を維持するコラーゲンは通常の食事では不足しがちなので、
積極的にサプリメントから摂取することが望ましいです。
◇結論
このように、骨量や骨密度に関してサプリメントを活用できることもありますが、
一番は毎日の食生活をバランスの良いものにすることが大切です。
その中で、補う事ができない栄養素はサプリメントを適宜利用すると、
骨量とともに骨密度を高めることが出来るのではないでしょうか。