骨の強さとは?まとめてみました。
骨の強さは、骨密度と骨質が関係しています。
骨密度という言葉は、健康番組やコマーシャルなどでも取り上げているサプリメントで
よく耳にしますが、骨質という言葉はご存知でしょうか?
骨の強度を表す骨密度
骨は、何も変化しないように思いますが、実際は活発な新陳代謝を繰り返しています。
破骨細胞が古くなった骨を壊して、骨芽細胞が新しい骨を作っています。
健康な人は、この両者のバランスが整っています。
しかし破骨細胞と骨芽細胞のバランスが崩れて、破骨細胞の働きが骨芽細胞の働きを
上回ってしまうと、骨量が減少して骨がスカスカになり、骨密度が減少します。
骨質とは?
一方の骨質は、骨を建物の構造に例えると判りやすいでしょう。
建物のコンクリートに相当するのが、カルシウムなどのミネラルです。
そして建物の鉄筋に相当するのがコラーゲンなどのタンパク質です。
この鉄筋に相当する部分(コラーゲン)の強さなどが「骨質」と呼ばれています。
骨の強さ=骨密度70%+骨質30%+α
骨の強さは、骨量の目安となる骨密度で70%、骨質で30%が決まります。
骨密度が低下し、骨質が劣化している時はいわゆる骨がスカスカの状態です。
※骨粗鬆症とはこの事。
そうなると、少し足がもつれて転倒するだけで骨折してしまう恐れがあります。
普段の食事が大切
◆「毎日ちゃんと牛乳を飲んでいるのに、どうして骨粗鬆症になってしまったのかしら・・・」と
嘆いているお年寄りの中には、カルシウムは摂れていてもコラーゲンが充分に摂れていなかったと
いうことが考えられます。
特に、カルシウムの摂取に関しては、丸ごと食べられる小魚を食べることもオススメです。
◆お年寄りの中には、肉が苦手であまり食べない方や、
野菜や豆腐は沢山食べているけど、肉はほとんど食べていないという人もいます。
このようにタンパク質を積極的に取り入れてない方は、コラーゲンが不足する可能性があります。
やはり、栄養はバランスが大切なのです。
これさえ食べていれば大丈夫という食品はありません。
色々な物を満遍なく食べることが大切です。
~まとめ~
骨の強さとは、カルシウム豊富な硬い骨を想像しがちですが、
「骨質」も重要な要素として覚えておいてください。
骨の強さとは、
骨密度により頑丈となり、骨質によりしなやかになる、
剛柔制す骨が強さとも言えるのではないのでしょうか。